2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
推理する楽しみと八雲と御子柴の師弟コンビの会話が面白い。 赤い左眼を持ち、霊を見たり会話することができる大学生の斉藤八雲とロジカルシンキングで幽霊を研究する八雲が在籍する大学の准教授御子柴岳人のコンビに持ち込まれた心霊現象を解決していくスト…
人は誰もが、帰る場所を探しているのかもしれない。それは生まれ故郷かもしれないし、愛しい者がいる場所かもしれない。人それぞれに違うけれど、誰もが自分が返る場所を求めて生きている。 哀しみ。やるせなさ。怒り。この小説の途中から、ずっと私の心の中…
10巻まであるシリーズの第1巻。 人間味あふれるさまざまな神様が登場し、その都度主人公が振り回される。毎シリーズ面白い。 古代史や古事記、日本書紀、民話が取り入れられたストーリーで、毎シリーズ面白い。 祖父が亡くなり、勤めていた会社も辞め、ア…
これは、主人公の比嘉篤と謎の青年・宮城獅童によるファンタジー小説だ。 東京の大学病院で勤務していた篤が、父親の診療所を継ぐために8年ぶりに沖縄に渋々帰ってきた。 比嘉家には、診療所のお医者さんだけでなく、もう一つ役割があった。それは、神様や…
これは、テレビで「ファースト ペンギン」として放送される前に出合った本で、24歳のシングルマザーが漁師を相手に奮闘した作者自身の実際の話。 息子を連れて訪れた山口県萩大島の漁港で偶然知り会った漁師たちとの話で、漁業が斜陽産業になってきている…
北海道警察シリーズ10。今回も大通警察署刑事課の佐伯宏一と新宮昌樹と生活安全課少年係の小島百合と機動捜査隊の津久井卓と滝本浩樹の5人が事件を解決する。 小島百合のもとへ父親を捜しに旭川から札幌へ出てきた9歳の女の子の保護から話が展開される。…
これは、2020年から未だに終わりが見えない新型ウイルス(コロナ)、未知の病原菌と戦う医師と看護師の医療現場を綴った物語だ。作者自身が医師ということもあり非常にわかりやすく現場の医療について書かれていると思います。 大学病院で呼吸器内科医と…
ネアンデルタール人は、80万年前(もしかしたらもっと前)から4万年前まで生きていたと推測されている。 身長は、ほぼ現代人と同じか少し大きく、脳は現代人よりも少し大きくて1600㎤あったと考えられている(もしかしたら、現代人よりも賢かったのか…
千葉県警の”アマゾネス”と異名持つ高頭冴子シリーズの第二弾。 留学生の不審死や失踪が相次いでいると噂を耳にしたアマゾネスは、中国公安部が絡んでいることをつかみ捜査に乗り出す。 保護を求めていた中国人も失踪した。事件の真相を暴くためにアマゾネス…
なぜ、「2本足で歩くのか」「5本指なのか」など進化について面白く書かれている。 人類の進化を考える前に、初期の生物はどんなものだったのだろうか? 単細胞生物、次に多細胞生物、無脊椎動物、脊椎動物、両生類から無弓類(カメなど)、単弓類(哺乳類…
技術開発、政府の科研費、新興国など面白い内容だった。 この小説のタイトル『タングル』とは、「もつれる」ということ。技術開発の最先端にスポットを当ててつつ、タイトルの通りにストーリーが縺れながら展開される。 スパコンをはるかに凌ぐ低消費電力と…
NHKでもドラマ化された作品。 主人公は、両親を事故で無くした雫。読んでいて、悲しくって、切なくって涙が出た。 一人で暮らしていた雫は、ある日医師からステージⅣの癌で余命宣告を受け、男手ひとつで育ててくれた(義)父(母の双子の弟)にも告げず、…
ビブリア・・・・・「本を愛する人」という意味があるようですが、作者の意図は分からない。 今作品で篠川栞子から娘の扉子にバトンタッチされ、2002年から始まって10冊目の「ビブリア古書堂の事件手貼」シリーズになる。よくある本の紹介を兼ねた読書…
恐竜の足跡は、南極大陸をのぞく全ての大陸で毎年発見されている。生物の足跡、巣穴、糞、嘔吐物といった行動の痕跡が残された化石を生痕化石という。恐竜は子どもを産みっぱなしと考えられていたが巣の発見により、鳥類と同様に様々な子育ての違いがあるこ…
大阪府警が「再雇用警察官制度」を開始したにより、雇用延長警察官として大阪府警生活安全部消息対応室でとして巡査部長待遇勤務を続けることになった安治川信繁が主人公で、室長の芝隆之と巡査長の新月良美と一緒に三つの完全犯罪に挑む話。 消息対応室が取…
最初、「ゾンビ3.0」の「3.0」って何の事だろうと思った。ゾンビは、墓から這い出したり、死者が蘇って人間を噛んだり襲ったりするものだ。 ”ゾンビ1.0”・・・超自然現象や呪術や魔法的なもの ”ゾンビ2.0”・・・ウイルス説や細菌説 ”ゾンビ3.0”・・・”ゾン…
日本一クジラを解剖してきた研究者が、七転八倒の毎日とともに海の哺乳類の生態を紹介する科学エッセイ。 「クジラが打ち上がったよ」の電話一本で日本中どこにでも駆けつける田島さん。 クジラの死体を放置しておくと内臓に溜まっていく空気で爆発してしま…
城塚翡翠と千和崎真が主人公のミステリ小説だ。テレビでも放送された内容だが、テレビとは異なり台詞と台詞の間に書かれた心理描写が面白い。 「生者の言伝」と「覗き窓の死角」の2篇からなる。 「生者の言伝」は、友人・悠斗の家族が所有する別荘に不法侵入…
もののけ本所深川事件帖シリーズ第六弾。妖怪時代劇で古道具屋鵙屋(もずや)の手代の周吉が主人公。周吉は幽霊や妖が見え、キツネの妖狐・オサキが憑いている。田沼意次の時代である。本所深川では、金のためなら殺しもいとわない畜生働きの盗賊が暴れ回っ…
各章の何気ないエピソードでこちらを引きこむ。虐待親から飴玉をもらった時に少年が見せる明るい表情。大阪の不動産屋の女性事務員の、なんともリアルなお喋り。かつて駒を所有していた人々が吐露する奥深い人生模様。もちろん、将棋の世界が丁寧に描かれる…
「会社や仕事なんかのために、死ぬな」!! 著者からのメッセージだが、私も大学を出て金融機関に就職し約6年に亘って毎日毎日ノルマに追われ、俺は何のために生きてるんだろう、毎月150時間近くサービス残業をし身体まで壊し、なんでこんなに働いてるんだろ…
この本は、ペルム紀に生きた生物たちについて書かれたものである。 ペルム紀とは地質時代での分類上で原生代の後に続く古生代(5億3900万年前~2億5200万年前)の中の一つの時代。古生代は、カンブリア紀(5億3900万年前~4億8500万年前)、オルドビス紀(4…
配偶者によるDV。婚姻中に別の男性の子を妊娠し、離婚後も追いかけてきて暴力を振るう男から逃れるために住民票も移さずにそのままにする人がいる。 現行の民法772条2項では、「婚姻成立から200日経過したあと」または「離婚後300日以内」に誕生した子供は…
すべては、貧しさが原因で起こったこと。 一人の男がビルの屋上から突き落とされて死に、その妻に三歳の息子が突然姿を消すという悲劇が起こる。 女装の巨漢で毒舌―捜査一課きっての名物刑事・姉崎サリオと相棒の孝太郎が捜査に乗り出す。 3人兄弟の2番目…
霊感があると言われた城塚翡翠と推理小説作家として難事件を解決した香月史郎と出逢い、殺人事件の解決を通して、シリアルキラーと判明した香月史郎と対決する話。 結末を最初に分かってしまうと興覚めするかも分からないけれど、真っ白な頭で読んでいると面…
様々な改革を行い入館者数のV字回復をみせた愛知県蒲郡市の竹島水族館。その改革の中心となり、スタッフとともに駆けずり回った小林館長が綴る竹島水族館復活物語。 当たり前のことだけど、創意工夫って日ごろの努力から生まれてくるんだね! <目次>はじめ…
前漢末から、後漢初(紀元前14年~)にかけて、時代を駆け抜けた人物の馬援(ばえん)について書かれた小説です。 宮城谷さんの小説を何冊も連続して読み続けて入れば違和感がないのですが、久しぶりに読むと人物設定や時代背景などを書いていて、「あぁ、…
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