Trex70’s blog

特別支援教育士として、障害児の教育相談を2000組近く行い、引退後は、毎年200冊以上の本を分野に関係なく暇に任せて読んでいます。Trexはティラノサウルス・レックスのこと。大好きな恐竜です。

ネアンデルタール/著:レベッカ・ウラッグ・サイクス 筑摩書房

ネアンデルタール人は、80万年前(もしかしたらもっと前)から4万年前まで生きていたと推測されている。

身長は、ほぼ現代人と同じか少し大きく、脳は現代人よりも少し大きくて1600㎤あったと考えられている(もしかしたら、現代人よりも賢かったのかもわしれない。)

気候変動の所為なのか、それとも何らかの病原菌の所為なのか分からないが、なぜか絶滅したように姿を消している。しかし、DNAを調べると欧米人に引き継がれていることが分かってきている。つまり、ホモ・サピエンスネアンデルタールが交配していたということだ。道具や衣服を作り、海を渡るための舟も作っていた。

人食いを行っていたかどうかは判然としていないが(ホモ・サピエンスも人食いをしていたらしい)、食していた動物の骨に交じって綺麗に解体されたネアンデルタール人の骨が多数見つかっている。また、骨髄を食べたのか抜き取られた骨も発見されている。

古代について興味のある人だけでなく、人類の歴史にも興味のある人にも面白いかもしれない。

 

【目次】
序章 

第1章 最初の顔

第2章 川が木を倒す

第3章 成長する体

第4章 息づく体

第5章 氷と火

第6章 岩石は残る

第7章 物の世界

第8章 食べて生きる

第9章 ネアンデルタール人の住居

第10章 あの土地へ

第11章 美しい物

第12章 内なる心

第13章 さまざまな死に方

第14章 血の中のタイムトラベラー

第15章 結末

第16章 不滅の家族

エピローグ