Trex70’s blog

特別支援教育士として、障害児の教育相談を2000組近く行い、引退後は、毎年200冊以上の本を分野に関係なく暇に任せて読んでいます。Trexはティラノサウルス・レックスのこと。大好きな恐竜です。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨモツイクサ/著:知念実希人

これは、サスペンスホラー小説だった。途中で読むのが怖くなり、ページの途中で、他の本を読んで気持ちの切り替えをしてから、再度続き続けた。今まで読んだことのないタイプの怖さだったが、どうなっていくんだろうという興味も募った。 また、最後はハッピ…

香港警察東京分室/著:月村了衛

ICPO(国際刑事警察機構)を仲介役として日本の警察庁と香港警察の香港警務処との間で「継続的捜査協力に関する覚書」が締結され、警視庁に組織犯罪対策部国際犯罪対策課特殊共助係が新設された。日本からは、管理官として水越真希枝警視、その下に七村…

ティラノサウルス解体新書/著:小林快次

日本の恐竜研究の第一人者の小林快次博士が纏めたティラノサウルス類に関する解説書だ。 恐竜は、中生代の三畳紀後期(約2億3000万年前)に、エオラプトルやエオドロマエウス、パンファギアの恐竜類から始まったと言われている。三畳紀の終わりに,大量…

心霊探偵八雲9 救いの魂/著:神永学

シリーズの9作目。幽霊が見えるという斉藤八雲の高校時代の同級生・蒼井秀明の妹・優花が強盗に襲われて、幽体離脱して八雲の前に現れた。優花は意識が戻らず、集中治療室に入ったままだった。 秀明も幽霊が見えると公言していて、優花を襲った犯人・井本康…

八月の銀の雪/著:伊予原新

人の感情の移ろいについて表現しようとした小説だと思った。 〇八月の銀の雪 コンビニでは働くベトナム人・グエンと理系大学生・堀川の話。 堀川は、グエンの事を不愛想で手際も悪くどうしようもないと思っていたが、ある切っ掛けで、大学院博士課程で理学部…

心霊探偵八雲8 失われた魂/著:神永学

斉藤八雲は、西多摩にある鍾乳洞の中の岩屋で目を覚ました。そばには血塗れの遺体があり、それは八雲に心霊現象の調査依頼をした誠道という僧侶だった。 もしかして、ぼくがやったのか?と混乱する八雲の前に、紺色のブレザーにチェックの短いスカートを穿い…

能面検事の奮迅/著:中山七里

「能面検事」シリーズの2作目。3作目が出たので、読み直してみた。 主人公は、大阪地検一級検事の不破俊太郎。不破は、感情が表に出てこず、周囲の人間からは感情が一切読めないため、陰で「能面」と呼ばれている。 学校法人萩山学園に対する大阪府岸和田…

いなくなった私へ/著:辻堂ゆめ

この小説は、いきなり一人の少女が、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ますところから始まる。その少女は、国民的な人気シンガーソングライターの上条梨乃だった。 なぜこんなところにいたのか、自分でも不思議に思いながら歩いていると、素顔をさらしていても誰も彼…

定年オヤジ改造計画/著:垣谷美雨

物語の五分の四は、こんなアホなオヤジよくいたなと思うほどズレているオヤジの話。 孫の面倒見るのが嫌だとか、孫のウンチのついた洗濯物を触るのも嫌だとか、女は母性本能を持っているものだとか、女房は子育てするのが当たり前だとか、良妻賢母が当たり前…

降臨 聖拳伝説Ⅰ/今野敏

古代(1200年前)から、天皇家を裏(闇)から支え続けた一族の暗闘の物語だった。 天皇家が、国内の豪族の長ではなく、大陸から渡ってきて日本を治めたということを前提にしている。また、大陸説にも近江朝や出雲朝、九州王朝等があるが、ここでは拘っていな…

連鎖/著:小杉健治

弁護士鶴見京介シリーズの12冊目。 鶴見京介は、著名な作家・諸岡恭平を包丁で刺殺したとして逮捕された女性・河合しずかの弁護人になった。警察は、不倫の末の犯行と見立てたが、しずかは殺害は認めながらも不倫は否定し、諸岡との関係を黙秘した。 京介…

警視庁暴力班/著:石川智健

北森優一は、国家一種合格のキャリア組として警視庁に入庁した。優一の父親の衆議院議員・敦史は、日米地位協定の改定と日米合同委員会の解体を目指していた。そのため、敦史は大臣官房や検察庁、警察上層部から敵視され、息子の優一は警視庁の中では疎まし…

EV/著:高嶋哲夫

「EV」は、Electric Vehicleの略称で、電気自動車のこと。 この小説では、ガソリンの自動車をEVに切り替えると、どんなことが起こるかを教えてくれた。 今の自動車社会では、自動車を動かすためにガソリンが必要になる。ガソリンを給油で…