Trex70’s blog

特別支援教育士として、障害児の教育相談を2000組近く行い、引退後は、毎年200冊以上の本を分野に関係なく暇に任せて読んでいます。Trexはティラノサウルス・レックスのこと。大好きな恐竜です。

荒くれ漁師をたばねる力/著:坪内知佳 朝日新聞出版

これは、テレビで「ファースト ペンギン」として放送される前に出合った本で、24歳のシングルマザーが漁師を相手に奮闘した作者自身の実際の話。

息子を連れて訪れた山口県萩大島の漁港で偶然知り会った漁師たちとの話で、漁業が斜陽産業になってきているのを知る。そこで漁師から「何か新しくできることを考えてくれ」とわずかなお金を託され、漁業が安定した利益を上げ存続し、日本の水産業を明るくするためにと漁師未経験のシングルマザーが様々なことにチャレンジしていく。女だからと馬鹿にされてはいけないと負けん気を起こし、本気で漁師たちと喧嘩もする。

「六次産業化法」の国の認定事業者第一号になる。

会社も起こし、これからどう発展していくのかというところで物語は終わるが、若いのに素晴らしい女性だと思った。読んでいてワクワクもし感動もした。

 

<目次>

第1章「社長になってくれ」と頼まれて

第2章 荒くれ者達との闘い

第3章 漁師たちの反乱

第4章 心をたばねる

第5章 強く、熱い風になる

第6章 命を輝かせて働くということ