最初、「ゾンビ3.0」の「3.0」って何の事だろうと思った。ゾンビは、墓から這い出したり、死者が蘇って人間を噛んだり襲ったりするものだ。
”ゾンビ1.0”・・・超自然現象や呪術や魔法的なもの
”ゾンビ2.0”・・・ウイルス説や細菌説
”ゾンビ3.0”・・・”ゾンビ1.0”でも”ゾンビ2.0”でもないもの
から題名がつけられている。
この小説では、「モジホコリ」(粘菌)が引き金となっている。
「細菌」と「真菌」の違いは、
細菌には核膜が無く、染色体は1つ、小胞体・ミトコンドリアも無い。また、真菌には核膜があり、染色体は複数、小胞体・ミトコンドリアには有る。
モジホコリは、単細胞なのに口や目、脳が無いにもかかわらず物事を記憶し、簡単な問題を解くことができ、迷路の最短距離を発見したり、環境の変化を予測できるらしい。
前置きが長かったけれど、世界の紛争地帯で突然ゾンビが現れ世界中に拡がり、警察や軍隊では対処できず、どうなっていくんだろうと思わせる話が続く。世界人口の20億人が感染し亡くなってしまう。
予防感染研究所の香月・下村・加瀬・城田によって、原因が特定でき収束に向かう。
作者の石川氏よく調べてるなぁと感心しました。面白けれど読み疲れた。