Trex70’s blog

特別支援教育士として、障害児の教育相談を2000組近く行い、引退後は、毎年200冊以上の本を分野に関係なく暇に任せて読んでいます。Trexはティラノサウルス・レックスのこと。大好きな恐竜です。

ゾンビ3.0/石川智健

最初、「ゾンビ3.0」の「3.0」って何の事だろうと思った。ゾンビは、墓から這い出したり、死者が蘇って人間を噛んだり襲ったりするものだ。

”ゾンビ1.0”・・・超自然現象や呪術や魔法的なもの

”ゾンビ2.0”・・・ウイルス説や細菌説

”ゾンビ3.0”・・・”ゾンビ1.0”でも”ゾンビ2.0”でもないもの 

から題名がつけられている。

この小説では、「モジホコリ」(粘菌)が引き金となっている。

「細菌」と「真菌」の違いは、

細菌には核膜が無く、染色体は1つ、小胞体・ミトコンドリアも無い。また、真菌には核膜があり、染色体は複数、小胞体・ミトコンドリアには有る。

モジホコリは、単細胞なのに口や目、脳が無いにもかかわらず物事を記憶し、簡単な問題を解くことができ、迷路の最短距離を発見したり、環境の変化を予測できるらしい。

前置きが長かったけれど、世界の紛争地帯で突然ゾンビが現れ世界中に拡がり、警察や軍隊では対処できず、どうなっていくんだろうと思わせる話が続く。世界人口の20億人が感染し亡くなってしまう。

予防感染研究所の香月・下村・加瀬・城田によって、原因が特定でき収束に向かう。

作者の石川氏よく調べてるなぁと感心しました。面白けれど読み疲れた。