2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧
久しぶりに東野圭吾を読んでみた。 警視庁刑事部捜査第一課の加賀恭一郎シリーズの第11作目。 父親の最期を看取った病院の看護師金森登紀子の紹介で、鷲尾春那に長期休暇中だった恭一郎を引き合わせた。 春那はセレブが集う夏の別荘地で連続殺人事件の被害…
諸葛亮、すなわち諸葛孔明の話だ。 この本で一番驚かされたのは、孔明を軍略の天才のように扱っている映画や小説が多くあるが、軍略ではなく、行政の天才ということが分かった。 三国志に登場する曹操と孫権の「赤壁の戦い」は、映画の「レッド・クリフ」で…
「生きにくい時代です。辛いこと悲しいことが多く、幸福は遠すぎて、明日に希望を見出すことも難しいかも知れない。それでも、遠い遠い先にある幸福を信じていたい。あなたの明日に、優しい風が吹きますように。」と作者が登場人物たちに託した言葉と「あと…
警視庁生活安全部少年事件課巡査部長・富野輝彦、お祓い師の鬼道衆の鬼龍光一と奥州勢の安倍孝景、高校生で元妙道の池垣亜紀たちが活躍するシリーズ。 富野は、日本神話のアマテラスの直系の神武天皇に逆らったナガスネ彦(長髄彦)の末裔という設定でオカル…
第10回開高健ノンフィクション賞受、賞作。 DVDで、米倉涼子が主演する「エンジェルフライト」を見て凄い話だと思い、もしかしてこれは原作があるのではと探し、この本を探して見つけることができた。 ENGEL FREIGHTは、「天使が運ぶように…
主治医の松永医師が、自閉症の息子・勇太くんを育てた母・立石美津子さんからの取材をノンフィクション小説として仕上げている。 勇太くんは出産前検診でダウン症の疑い有りと診断され、お母さんは悩んだ。生まれてみればダウン症ではなかったのでホッとされ…
700万部のベストセラー「ビブリア古書堂の事件手帖」の三上延の最新作。 何か変な話だなと思いながら読み進めていくと「怪談話」だった。 表題の「百鬼園事件帖」の「百鬼園」は、実在の小説家・内田百閒(本名:榮造)の「百鬼園随筆」から引用している…
表紙の装画はGLAYのTERU。 柚月裕子が作家デビューしてから、日常生活から、創作の裏話までの15年間を綴ったエッセイ集。幼いころから父親の転勤で引っ越しを繰り返し友達がなかなか作れず、本が友達だった柚月氏の軌跡が辿れる。 <目次> 〇ふた…