Trex70’s blog

特別支援教育士として、障害児の教育相談を2000組近く行い、引退後は、毎年200冊以上の本を分野に関係なく暇に任せて読んでいます。Trexはティラノサウルス・レックスのこと。大好きな恐竜です。

前恐竜時代 失われた魅惑のペルム紀世界/著:土屋健

この本は、ペルム紀に生きた生物たちについて書かれたものである。

ペルム紀とは地質時代での分類上で原生代の後に続く古生代(5億3900万年前~2億5200万年前)の中の一つの時代。古生代は、カンブリア紀(5億3900万年前~4億8500万年前)、オルドビス紀(4億8500万年前~4億4400万年前)、シルル紀(4億4400万年前~4億1900万年前)、デボン紀(4億1900万年前~3億5900万年前)、石炭紀(3億5900万年前~2億9900万年前、ペルム紀(2億9900万年前~2億5200万年前)に分かれる。植物は花の咲かない裸子植物とシダ類が繁茂していたらしい。無脊椎動物のほかに、脊椎動物が誕生した。顎も鱗も持たない小さな魚(脊椎動物)が誕生し、やがて鱗を持ち、次に顎を持ち、水際近くの陸に上陸し、内陸部に進出した時代だ。

両生類から派生して爬虫類や単弓類が生まれている。頭蓋骨の穴の数の違い(鼻と眼の穴は除く)で、無弓類(穴が無い)、単弓類(穴が一つ)、双弓類(穴が二つ)とに分けられ、人類を含む哺乳類は単弓類になる。恐竜やカメなどの爬虫類は双弓類になる。

ペルム紀前半に出現したディメトロドンや後半に出現したイノストランケヴィアは単弓類。ペルム紀は単弓類の全盛の時代だった。また、三葉虫などの無脊椎動物たちも古生代に全盛を極め、ペルム期の終わりの大量絶滅でに終焉を迎えた。