コロナのワクチンを5回も打ったのに、初めてコロナに罹ってしまい、10日近く朦朧として過ごしていました。この間6冊ほど本は読みましたが、ブログを書く気力も沸きませんでした。
『正義の天秤』はテレビ番組にもなり、本もシリーズ3作目になります。
5話構成になっていて、それぞれは1話完結で、師団坂法律事務所に所属する5人の弁護士が、覚醒剤所持事件や殺人事件で起訴された依頼者を無罪に導く。
公判中に覚醒剤を常用していたことを被告から内訳られたにもかかわらず、警察の不手際を利用し無罪に持って行く。弁護しながら、正義とは何かで悩む。
殺人罪で服役していた被告が、再び殺人罪で起訴された。しかし、被害者の女性は20年前の殺人事件で目撃者として証言していた。しかし、本当は20年前の事件の真犯人だった。冤罪で20年も服役していた男が、この女性を故意に殺したとして起訴されていたのだ。
鷹野は、鷹野の恋人を殺していた南野の弁護を引き受け、無期懲役の判決を引き出した。服役させながら、接見中に罪に対して向き合い、心から反省するように改心させて行こうと考えていた。
〇師団坂事務所のメンバー〇
鷹野和也・・・元医師という異色の経歴 切れ者でメンバーを引っ張る
佐伯芽依・・・事務所の創設者であった名弁護士の娘、真面目な努力家
杉村徹平・・・ニートから転身を遂げた若手。要領がよく憎めないキャラ
桐生雪彦・・・容姿端麗。頭脳明晰な元裁判官。クールだが正義感が強い
梅津清十郎・・・六十代のベテラン。刑事をやめ、弁護士となった人情派
<目次>
第一話 毒樹の果実
第二話 シンデレラの靴
第三話 バベルの塔
第四話 歪んだレンズ
第五話 女神の右手
依頼人の利益と真実、真実とは、正義とは
3作目だが、続編を期待したい。