先カンブリア時代から現在までの生物、特に化石になった「古生物」について、イラストを豊富に使って解説している。古生物の本は何冊読んでも、なかなか頭の中で整理できないので、簡単にまとめてみた。中生代に生きていたモササウルスは、魚類だと思っていたが、海生(棲)爬虫類のモササウルス科に分類された。また、海生爬虫類として他に、首長竜、魚竜類がいた。
やって良かったと思う。参考になった。
〇冥王代〇(地球誕生~38億年前)
・原始細胞の発生
〇始世代〇(約38億年前~25億年前)
〇原生代〇 (約25億年前~5億3900万年前)
・藻類による光合成によって大気中の酸素濃度が増加
・真核単細胞生物が出現し、多細胞生物へと進化
<エディアカラ紀(6億3500万年前~5億3900万年前)>
・殻をもたず、眼もない、歯もない、足もない軟体性の海洋生物の繁栄
〇古生代~節足動物と魚類の時代~(約5億3900万年前~2億5200万年前)〇
<カンブリア紀(約5億3900万年前~4億8500万年前)>
・カンブリア爆発、「生命が突然、多様化した増えた」
・複眼、口、触手、ヒレをもつ、1mの節足動物「アロマリカリス」の出現
・「ミロクンミンギア」「ハイコウイクチス」などの最古の魚類の出現
(噛むための顎のない「無顎類」)の誕生
<オルドビス紀(4億8500万年前~4億4400万年前)>
・「化石の王様」、複眼をもつ三葉虫の出現
・ヒトデやウニの仲間の棘皮動物が繁栄
・ウミユリの出現
<シルル紀(約4億4400万年前~4億1900万年前)>
・ウミユリが、世界中の海で繁栄
・口、触手、足(付属肢)を持つ、節足動物の「ウミサソリ」の出現
・「アンモナイト」の出現
<デボン紀(約4億1900万年前~3億5900万年前)>
・翅のない原始昆虫の出現
・シーラカンスの出現
・多種多様な魚類が出現
・歯の代わりに鋭い突起の顎を持つ全長6~7mの「板皮類(甲冑魚)」の
「ダンクルオステウス」の出現
・水中に棲む「魚類」が、「両生類」として進化し、陸に進出
(両生類は、頭骨の後ろに穴が無い「無弓類」)
<石炭紀(約3億5900万年前~2億9900万年前)>
・大陸を覆う大森林の出現
・「両生類」から進化した「単弓類」と「双弓類」が出現した
「単弓類」は頭骨の後ろ左右に1つずつ,単弓型側頭窓という穴を
もち,『すべての哺乳類の共通の祖先とそのすべての子孫を含む
単系統群とディメトロドンやキノドン類のような哺乳類型爬虫類
「双弓類」は頭骨の後ろの左右に2つずつ,双弓型側頭窓という穴
をもち、『恐竜やワニ、トカゲなどの爬虫類と鳥類の共通の祖先
とそのすべての子孫を含む単系統群。
・バッタやカゲロウやゴキブリのような翅をもつ昆虫の出現
<ペルム紀(約2億9900万年前~2億5200万年前)>
・哺乳類の祖先「単弓類」の出現
・大量絶滅「P/T境界絶滅事件」、三葉虫など多くの動物たちが絶滅した
〇中生代~恐竜たちの時代~(約2億5200万年前~6600万年前)〇
<三畳紀(約2億5200万年前~2億100万年前)>
・「単弓類」の哺乳類型爬虫類「リスロサウルス」などの繁栄
・単弓類の衰退と「主竜類(双弓類)」の台頭
「主竜類」は、ワニ類の祖先の「クルロタルスス」と「恐竜」の2系統
に分岐
・翼竜(恐竜ではなく、また現在の鳥類の祖先でもない)の出現
<ジュラ紀(約2億100万年前~1億4500万年前)>
超大陸パンゲアが北のローラシア大陸と南のゴンドワナ大陸に分裂し、海と接する
土地が増え、陸地が湿潤化し、植物も恐竜も巨大化する。
・恐竜の多様化
「竜盤類」:「竜脚形類(四足歩行)」と「獣脚類(二足歩行)」
(獣脚類は現代の鳥類に進化したと考えられている)
「鳥盤類」:「装(そう)盾(じゅん)類」と「鳥脚類」と「周飾頭類」
(装盾類:背中に板状の飾りや装甲をもつ恐竜)
・大型植物食恐竜を捕食するアロサウルスのような大型肉食恐竜の出現
・モササウルスや首長竜、魚類類などの海生(棲)爬虫類が海を制した
<白亜紀(約1億4500万年前~6600万年前)>
分裂した各大陸で恐竜たちが独自の進化を遂げ多様化が進む。同時に浅い海の沈降
と海底の拡大によって、多くの海水が地球内部に供給されて火山活動が活発化し、
ジュラ紀以上の超温暖化が起きた。陸上では乾燥地域が広がり、乾燥に耐えうる被
子植物が登場し、植物食恐竜の歯が進化。
・ティラノサウルスの出現
・大量絶滅「K/Pg境界絶滅事件」、恐竜を含め陸・海・空などの多くの生物
が姿を消した。
〇新生代~哺乳類の時代~(6600万年前~現在)〇
<古第三紀 (約6600万年前~2300万年前)>
・「K/Pg境界絶滅事件」以前の哺乳類は絶滅し、「霊長類」「真無盲腸類
(もぐらなど)」「食肉類(犬や猫など)が生き残った。
・「ガストルニス」体高2mの飛べない獣脚類に似た鳥の出現
・サイと近縁の地上最大の陸生哺乳類「パラケラテリウム」の出現
・世界最古のクジラ(狼のような外見としっかりとした四肢をもつ半水生動物
「パキケトゥス」)が海に進出
・イタチなどの共通の祖先から分岐した「鰭(き)脚(きゃく)類(アザラシやアシ
カ、セイウチなどが属する哺乳類)」の海への進出
・犬と猫の共通祖先「ミアキス」から分岐し、ネコ類が出現
<新第三紀 (約2300万年前~260万年前)>
・地球規模で寒冷化や乾燥化し、世界中で繁茂していた亜熱帯性の森林が縮小
・海の浅瀬と陸を行き来していた哺乳類「デスモスチルス」の繁栄
・シカや牛のような蹄のある指をもつ偶数本もつ鯨偶蹄類の多様化
・オオカミ・イヌ類の出現
<第四期 (約260万年前~現在)>
・人類の時代
・現代では見ることができない「サーベルタイガー」などの大型哺乳類が出現
・マンモスが出現
・現代に見られる哺乳類が出現