「桐嶋颯太」は、「探偵の探偵」のスピンオフ版。
両親がいない女子大生曽條璃香は自分の学費と生活費と高校生の妹・晶穂の学費を稼ぐため、ガールズバーでアルバイトをしていた。そこに太客として漆久保宗治現れ、一方的好意をもたれ逃れることができない状態になっていた。漆久保は警察や自衛隊にも顔が利き、簡単には手を出すことのできない一部上場軍事産業のオーナー社長だった。璃香は救いを求めて、調査会社「スマ・リサーチ」の探偵の探偵課に所属する桐嶋颯太を頼ったが依頼は断わられてしまった。しかし、颯太が漆久保にお灸を据えておこうと行動を起こし、反対に璃香は殺されてしまい、また、颯太も半殺しの目にあった。
颯太だけでなく、姉の死の真相を知ろうとした晶穂にも漆久保の魔の手が伸び、絶体絶命の危機を迎える。
漆久保は本人だけでなく、妻もどうしようもない極悪人だった。
5万丁もの拳銃の密輸入をしばら撒き、日本中を大混乱に導こうとする悪巧みを命懸けで解決する颯太の活躍がすごい。題名の「鍵」の意味が終盤でわかる。