児童養護施設の常駐カウンセラーとして保護者を失った子供たちのケアにあたっていた岬美由紀のもとに、香港にある国際クオリア理化学研究所から英文の手紙が届けられる。この研究所を見学したいと思っていた美由紀は、日本政府の働きかけによって見学許可を得て香港に飛んだ。
研究所の李所長らと対面した美由紀は、国連から派遣されてきたエフベルト・ボスフェルト博士とも言葉を交わす。
ボスフェルト博士は果たして何者なのか。クオリアの存在は証明されたのか?
ノン=クオリアとメフィスト・コンサルティングの戦いに美由紀が巻き込まれていく。
「クオリア」とは、我々の意識に上ってくる感覚意識やそれにともなう経験の事。広い意味でのクオリアとは一瞬に経験される意識経験の全て。
読んでいて頭の中が混乱をし続ける物語だった。