元航空自衛隊女性戦闘機パイロットにして、臨床心理士の岬美由紀を主人公にした「千里眼」シリーズ。
「千里眼 The Start」で小峰忠志が、薄いアクリル・ゴム合成樹脂の透明な円盤状凹レンズ及び凸レンズを交互に何十万枚も重ね、その隙間に水の三倍の密度がある液体キセノンを封じ込め周囲をゴムで密閉したフレキシブル・ペリスコープを開発した。これを〇．五ミリの繊維状にしトマホークに被せると、ステルスよりもレーダーに捉えられなくなる。このミサイルを使い、ロシアン・マフィアとその裏で糸を引くメフィスト・コンサルティング・グループが日本を消滅させようと目論む。
ミサイルが本当に誰の目にも見えないことを確認するために、世界中から超能力者を旧デンマーク領のロシア領に拉致した。美由紀も拉致され、その企みに気づく。
美由紀が自衛隊を巻き込み、ミサイルを一人で撃ち落とす。
この小説で登場する「御船千鶴子」は、実際に明治時代に透視能力を持つ超能力者として注目され、炭鉱も発見した実在の人物だったので驚いた。
