放送権を持ったメディアの都合に振り回されず、またマスコミやスポンサー企業、観客に気兼ねせずにスポーツ選手たちは心から楽しんで競技に打ち込めているんだろうか?
スポーツは本来、アスリートのためのもの。国を背負うものではないはず。
『オリンピックを殺す』というタイトルから、オリンピックを徹底批判している話かと思って読んだが・・・・・??
オリンピック専門と自認していたのに社の方針で担当を外され腐っていた東日スポーツの菅谷記者が、オリンピックを揺るがすほどの国際的なスポーツイベント(ザ・ゲーム)が開催されるという噂を知り、取材を始めた。ところが、TV、マスコミなどのメディアには一切情報を公開しない方針で話が進められていた。
アテネで開催されることが分かり、菅谷記者も同地で取材することになった。
ザ・ゲームは非公開のまま開催された。
オリンピックはお金がかかり過ぎ、利権ゲームとなってきていて、在り方を見直す時期に来ていると思うので共感する部分も多い小説だった。
<目次>
プロローグ
第一部 あの旗を目指せ
第二部 ザ・ゲーム
第三部 祝福の日
エピローグ