累計700万部を超えている『心霊探偵八雲』シリーズの第1巻。
赤い左眼を持ち、死者の魂を見ることができる大学生の斉藤八雲。生まれたばかりの赤ん坊を見て恐怖の声を母親にあげらる。幼いころにその母親に首を絞められて殺されかけたところを警察官に助けられる。その警官が、シリーズを通して八雲を助ける後藤和利。その後、八雲は叔父に引き取られ育った。父親はいない。
八雲の在籍する大学で、眼を見て「きれいな瞳」と言った小沢晴香と初めて出会った。
学内で3つの心霊にからむ怪事件が発生する。
<目次>
〇 ファイル1:開かずの間 〇
大学のキャンパスの外れに、取り壊し予定のコンクリート壁造りの平屋の廃屋があった。肝試しに無断侵入した3人の学生の1人に幽霊が憑りつき、意識不明になった。
晴香がその友人(美樹)を救おうと八雲と初めて出会う。幽霊は廃屋で殺された女学生の霊だった。
〇 トンネルの闇 〇
意識を取り戻した美樹が晴香を合コンに誘う。そこで出会った達也に無理やりスポーツカーで連れまわされ、幽霊が出ると言われているトンネルを通る。そこで本当に幽霊と遭遇することになった。トンネルで起こった事件を霊が八雲に教える。
〇 死者からの伝言 〇
晴香の夢枕に友人の詩織が「早く、逃げて」と血まみれになって現れた。晴香が八雲に相談に行き、後藤刑事も別件で八雲に相談に行く。別々の事件があるところから結びつき事件が始まる。不倫が原因で自殺したことになっていた詩織の霊が事件の解決に導く。
霊を通して八雲が謎に満ちた殺人事件を解決していく。あっという間に読み終える300頁だった。