Trex70’s blog

特別支援教育士として、障害児の教育相談を2000組近く行い、引退後は、毎年200冊以上の本を分野に関係なく暇に任せて読んでいます。Trexはティラノサウルス・レックスのこと。大好きな恐竜です。

カラスをだます/著:塚原直樹 NHK出版新書

著者の塚原氏は、カラスの研究の第一人者。

日本のカラスには、嘴の太い「ハシブトガラス」と嘴の細い「ハチボソガラス」がいる。

ハシブトガラス」は、おでこが盛り上がっていて直角で街中に多く生息し、カァーカァーと鳴く。体が大きい。

ハシボソガラス」は、おでこが平で農地や河川に生息し、ガァーガァーと濁った声で鳴く。体が小さい。

街中でゴミを出すと餌を求めて荒らしに現れるのは、体の大きい「ハシブトガラス」の方。

塚原氏は、カラスの肉も食べてみたそうで、臭くって身も固くて不味いとのこと。

また、鼻はあまり効かず、目で獲物を探すので、ゴミの臭さにも平気。ゴミネットに黄色いものが多いのは、他の色よりも認識しくいからだそうだ。

電線に集まっているのは若鳥で成長していくと、集まっての井戸端会議が少なくなっていく。

「へぇ、そうなの。知らなかった。」という面白い情報が一杯だ。

 

<目次>

第一章 カラスを動かす 

第二章 カラスになりきる 

第三章 カラスとしゃべる 

第四章 カラスを食べる 

第五章 カラスを減らす