著者の塚原氏は、カラスの研究の第一人者。
日本のカラスには、嘴の太い「ハシブトガラス」と嘴の細い「ハチボソガラス」がいる。
「ハシブトガラス」は、おでこが盛り上がっていて直角で街中に多く生息し、カァーカァーと鳴く。体が大きい。
「ハシボソガラス」は、おでこが平で農地や河川に生息し、ガァーガァーと濁った声で鳴く。体が小さい。
街中でゴミを出すと餌を求めて荒らしに現れるのは、体の大きい「ハシブトガラス」の方。
塚原氏は、カラスの肉も食べてみたそうで、臭くって身も固くて不味いとのこと。
また、鼻はあまり効かず、目で獲物を探すので、ゴミの臭さにも平気。ゴミネットに黄色いものが多いのは、他の色よりも認識しくいからだそうだ。
電線に集まっているのは若鳥で成長していくと、集まっての井戸端会議が少なくなっていく。
「へぇ、そうなの。知らなかった。」という面白い情報が一杯だ。
<目次>
第一章 カラスを動かす
第二章 カラスになりきる
第三章 カラスとしゃべる
第四章 カラスを食べる
第五章 カラスを減らす