10巻まであるシリーズの第1巻。
人間味あふれるさまざまな神様が登場し、その都度主人公が振り回される。毎シリーズ面白い。
古代史や古事記、日本書紀、民話が取り入れられたストーリーで、毎シリーズ面白い。
祖父が亡くなり、勤めていた会社も辞め、アルバイトをノラリクラリとしているフリーターの萩原良彦が、街で餅をのどに詰まらせて苦しんでいる一人の老人を助けた。
老人は1年前に亡くなった祖父の知り合いだと言い、1冊の朱印帳を渡される。その朱印帳に浮かび上がった「方位神」の意味を調べるために権禰宜をしている高校時代からの友人のアドバイスで、「方位神」探しに神社を訪れた。
そこで出会った「方位神」の「狐神(黄金様)」に命じられ、突然祖父がしていた「神様のご用人」の代理をすることになり、狐神の黄金とともに八百万の神々のもとを訪れて御用を聞くはめになってしまう。
特殊な力もない、不思議な道具も持ってない、信仰心もなかった、ごく普通の“人間”が神様にできることはあるのか。助っ人なのか単なる使いっぱしりになるのか。
神様の願いは、日本の人の子が再び神祭りに目覚め、神に畏怖と敬いを持つように取り計らうことなど「秘めたる願い」。
一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)、大神霊竜王/別名:橋姫(おおみたまりゅうおう)、大年神(別名:歳年神)が登場する。
<目次>
第1章: キツネと抹茶パフェ
第2章: 名言スランプ
第3章: 竜神の恋
第4章:ゆく年くる年